「ある時は 沖をみてをり 袋かけ」
皆様 お元気ですか。たんて・みちるです。日中は日差しが強く汗ばむ日も多いのですが、六甲あたりに吹く風は心地良いです。6月ですね。 ジューンと素敵な英語名がついている6月ですが、日本では梅雨のせいか、祝日がないせいかちょっと地味な月のようでもあります。でもスーパーや市場には、私の大好きな、すももやネクタリン、プラム、かわいいサクランボたちが、並び始めますね。その中で、そろそろ出てくるかなと思うのが枇杷(びわ)です。皆さん、枇杷はお好きですか? 私は、生まれは岡山の城下町津山ですが、小中高は淡路島で育ちました。 今は南あわじ市という名前がついている島の南部です。同じ市に、「灘」という地域があり、そこでは、海沿いの畑で水仙やミカン、枇杷などを栽培しています。灘の枇杷は果肉が厚くて、甘くて本当においしいんです。冒頭に載せた俳句は、亡き父が、灘の枇杷作りをする人たちが、丁寧に袋かけをする様子を詠んだものです。父の残した句の中で、一番好き。遙かに太平洋が見えてきさえします。 父は鬼の山下といわれるほど厳しい数学教師でした。でも涙もろく、情にほだされやすい人で